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日本製鉄の将来性や配当金は?日本製鉄の株価はなぜ安いのか?

にっかぶん

日本製鉄は国内でも有数の鉄鋼メーカーです。

現在は2兆円にも及ぶUSスチールの巨額買収提案で話題になっている企業でもあります。

そこで今回は日本製鉄に関する事業内容や詳細について解説していきます。

日本製鉄株に関する本記事の結論
  • 日本製鉄は国内・国外で展開する鉄鋼メーカー
  • 日本製鉄の株価は低迷傾向
  • 自動車用高級鋼材などで差別化
  • 環境規制や高付加価値製品で差別化を図れるかが鍵
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日本製鉄はなんの会社?

日本製鉄は日本国内や世界15カ国以上で製造拠点を持つ鉄鋼メーカーです。

主に取り扱っている製品・サービスは以下の通りです。

  • 熱延合板
  • 冷延合板
  • めっき合板
  • ブリキ
  • 電磁合板
  • 厚板
  • 棒線
  • 鋼管
  • ステンレス
  • チタン
にっかぶん
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国内最大の鉄鋼生産メーカーなだけあって幅広く鉄鋼を生産しているね。

日本製鉄の傘下・展開ブランド

日本製鉄の主な傘下・展開ブランドは以下の通りです。

  • 王子製鉄
  • 大阪製鉄
  • ジオスター
  • 日鉄エンジニアリング
  • 日鉄ケミカル&マテリアル
  • 日鉄ソリューションズ
  • 日鉄物産

日本製鉄事業セグメント

日本製鉄の事業は主に4つの事業に分かれています。

ちなみに上記の図はFY2023年で単位は(億円)となっています。

  • 製鉄事業
    (鉄鋼製品の製造・販売)
  • エンジニアリング事業
    (製鉄プラントの建設・プロジェクト)
  • ケミカル&マテリアル事業
    (化学製品の製造・販売)
  • システムソリューション事業
    (IT開発によるシステム提供)

日本製鉄の展開地域

出典:日本製鉄株式会社 U.S.Steelの買収について

日本製鉄では主に上記地域にて製造拠点が展開されています。

アジア・ヨーロッパ、南北アメリカなど世界各国で製造拠点を持っていることが見て取れます。

多くのは買収によって製造拠点を広めています。

にっかぶん
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USスチールを2兆円で買収する計画が進んでいるのもこの一環だろうね。

日本製鉄の株価

日本製鉄の株価情報は以下の通りです。

  • 上場取引所:東京証券取引所プライム市場
          名古屋・福岡・札幌証券取引所
  • 証券コード:5401
  • 直近の株価推移:1株あたり3200円前後(2024年7月時点)

日本製鉄の株価はなぜ安いのか

現状、日本製鉄の株価は安い株価で放置されています。

ではなぜ日本製鉄の株価は安い状態で放置されているのか。

理由としては中国による鉄鋼の過剰生産と急速な需要の悪化が挙げられます。

例えば、中国では鉄鋼の計画的な生産が考えられておらず、需要を過大評価して生産したり、歪んだ価格体系で鉄鋼の過剰な生産がなされ、鉄鋼価格を大きく押し下げてしまっています。

また、近年の中国の景気の悪化により鉄鋼価格の低下を招いています。

これにより、鉄鋼を生産する日本製鉄は利益を出しにくくなってしまっています。

よって鉄鋼の過剰生産と需要低迷による点が日本製鉄の株価が安い状態で放置される主な要因の1つだと言えるでしょう。

にっかぶん
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鉄鋼の生産過程において環境に配慮した鉄鋼とそうでない鉄鋼を明確に区別して規制できれば日本製鉄にはプラスになるかもね。

日本製鉄の株主優待

日本製鉄では株主優待が提供されています。

以下は日本製鉄の株主優待の内容となっています。

  • 工場見学・経営状況説明会(抽選):1000株以上
  • 鹿島アントラーズ観戦ご招待(抽選):5000株以上
  • 紀尾井ホール演奏会ご招待(抽選):5000株以上
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日本製鉄の競合企業

日本製鉄の競合企業は以下の通りです。

  • JFEホールディングス:国内大手の鉄鋼メーカー
  • 神戸製鉄所:鉄鋼・機械事業などを展開
  • 宝武鋼鉄集団:中国に拠点を置く鉄鋼メーカー
  • アルセロール・ミタル:ルクセンブルクの鉄鋼メーカー

日本製鉄の競合に対する強みと弱み

日本製鉄の競合に対する強みと弱みとしては以下のようなものがあると言えるでしょう。

メリット
  • 自動車用高級鋼材などの高付加価値製品での差別化
  • 国際市場での競争力
注意点
  • USスチールの買収失敗の可能性
  • 中国などとの価格競争
にっかぶん
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過剰生産になっている鉄鋼市場においてはいかに高付加価値製品などで差別化できるかが肝だね。

日本製鉄が参入している市場の規模と将来性

日本製鉄が参入している市場は主に製鉄市場になります。

製鉄市場においては徐々に1あたりの製鉄蓄積量が増えてきており、将来的には鉄鉱石から生産されるよりもリサイクルによるものが増えてくると思われます。

実際に以下は鉄鋼蓄積量を示したもので特に日本においては人口減少に伴い、1あたりの鉄鋼蓄積量が増加し、鉄鉱石からの新規鉄鋼生産は停滞してくる可能性があります。

出典:日本製鉄 統合報告書2023

日本製鉄の業績と財務体質

以下日本製鉄の業績と財務体質を示しています。

売上収益

事業利益

EBITDA

PBR

配当金/配当性向

日本製鉄の将来性

日本製鉄の将来性としては海外展開への拡充と高付加価値の商品化及び炭素削減の環境配慮でいかに他の鉄鋼との差別化を図れるかどうかにかかっていると言えるでしょう。

理由としては国内の鉄鋼市場は縮小する可能性がある点と鉄鋼がコモディティ化しているからです。

例えば、日本製鉄は国内市場約6割を占めており、過半数となっていますがこの国内市場が人口減少などで縮小すると日本製鉄の収益性も悪化してくる可能性があります。

しかし、日本製鉄は15カ国で海外展開を行い、今後成長が期待できるインドにおいてハジラ製鉄所の新設やUSスチールの買収策などを行っており、積極的な海外進出で国内市場の縮小をカバーできる可能性はあります。

一方で鉄鋼は中国の増産などでコモディティ化している部分もあるため、現状のままでは炭素排出の削減に貢献している日本製鉄の鉄鋼も環境に配慮していない所謂汚い鉄鋼とも同じように取引されています。

これをUSスチールの買収などにより、国際的に協力しつつ炭素排出を削減していない鉄鋼の規制強化を推し進めることで他の鉄鋼との差別化を図れる可能性が高くなり、コモディティ化を脱却できる可能性があります。

よって日本製鉄の将来性は海外市場での展開と鉄鋼の差別化戦略の枠組みによって左右されると言えるでしょう。

日本製鉄の将来的なリスク

では日本製鉄の将来的なリスクとしてはどのようなものがあるでしょうか。

以下は日本製鉄の将来的なリスクを示したものです。

  • 自動車産業の低迷
  • 鉄鋼価格の低迷
  • USスチールの労働組合との交渉の長期化
にっかぶん
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直近の問題としてはUSスチールの労働組合との交渉の長期化が時間とお金を削る可能性があって厄介だね。

日本製鉄のまとめ

日本製鉄のまとめ
  • 日本製鉄は国内外で展開する鉄鋼メーカー
  • 日本製鉄の株価は鉄鋼価格の低迷などで低調
  • USスチールの買収が成功するかが肝
  • 海外市場拡大・差別化がうまくいくかが鍵

日本製鉄を取り扱っている証券会社

最後に日本製鉄の株はどこで購入できるのか。

以下、主な証券会社の日本製鉄の取り扱い実績を示したものになります。

ちなみに証券会社では楽天証券・SBIが王道ですが、個人的にはauカブコム証券 なども穴場の証券会社としておすすめです。

auカブコム証券 は日本株1株からの投資はもちろん、Pontaポイントでの投資も可能で運営元がKDDIと三菱UFJと信用力の高い企業が運営しているため、長く預けていても安心できるからです。

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日本株投資家
日本株の投資歴15年。高配当株や成長株など幅広い日本株に投資しています。IPOや公募などにも積極的に参加。株主優待や配当金を貰いながら豊かな生活を目指しております。当サイトでは日本株に関する情報をメインに紹介していきます。
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